(公財)秋田県林業労働対策基金 秋田県

◆◆◆ 全国一のスギ人工林資源を誇る「森と木の国・秋田」 ◆◆◆
    ~ 豊かな森を守り育む 林業の担い手を育成 ~
 主要な樹種である「秋田スギ」は、古くから日本三大美林として全国に名高く、木目はきめ細かく材質も色艶に優れていることから、住宅の構造材だけでなく、内装仕上げ材、曲げわっぱなどの伝統工芸品にも使用されています。
 ●木材生産の基盤である「スギ人工林面積」は37万ヘクタールで、全国第1位。
 ●「スギ素材生産量」は110万㎥で、全国第2位。
 今後、大手製材工場の進出などにより、秋田スギの需要は大幅に増加する見通しであり、「伐って、使って、植えて、育てる」という資源の循環利用を図っていくため、木材の生産や再造林、保育などを担える林業従事者の確保と育成が大きな課題となっています。
自然・気候
 東北地方の日本海側にあり、年平均気温は12.8度、降水量2,023mm(沿岸部の秋田市)。冬期は内陸部を中心に積雪量が多い。
主な樹種
 スギ、ナラ、ブナなど

 奥羽山脈などの奥山にはブナやミズナラ林、里山にはスギ人工林やコナラ林、海岸部にはクロマツ防災林が分布し、新緑や紅葉など彩りがあり、生態的にも多様な森林が県内全域に広がっています。(森林率は72%)

造林面積
●人工林面積 40万3千ha(令和3年度 ) = 民有林(25万7千ha)+ 国有林(14万6千ha) 
      このうち、91%を占める「スギ人工林面積」は36万7千haで全国第1位の生産基盤
●人口林率 48% (民有林は57%) 
木材生産量
●118万3千㎥(令和3年) (民有林70%、国有林30%)
 このうち、スギ生産量は110万㎥で93%を占め、全国第2位。
就業人口
●1,390人(令和3年度)
取り組み
 秋田スギなどの豊かな森を育む、林業の担い手を確保・育成するため、ニューグリーンマイスター育成学校や高校生を対象とした林業職場体験研修、林業就業トライアル研修のほか、林業事業体に対して退職金共済掛金や安全作業器具購入等への各種助成や経営改善のための指導を実施しています。
 また、林業事業体や求職者に対する各種相談・指導や職業紹介(愛称:あきた森の仕事ナビ)を実施しています。

主な支援業務

1 林業従事者の確保、育成及び普及啓発に関する事業
 森林整備の担い手である林業従事者を持続的・安定的に確保するため、若年層を中心とした新規の就業から将来基幹となる優秀な林業技能者の育成及び定着までの総合的な支援を行う。
 (1)「秋田県ニューグリーンマイスター育成学校」・・・林業就業者を対象に2年間で地域林業のリーダーを育成
 (2)技能講習等助成・・・林業に必要な各種資格講習受講料に助成
 (3)定着奨励金助成・・・ニューグリーンマイスター育成学校卒業生(35才以下)の給料に助成
 (4)高校生林業職場体験・・・林業事業体で林業の現場作業や高性能林業機械の操作を体験
 (5)林業就業トライアル研修・・・林業の現場作業見学、体験、資格取得等(短期・中期・インターンシップ)
 (6)林業の魅力発信事業・・・高性能林業機械の展示会、伐木技術の実演会
 (7)先進的造林技術推進事業・・・ドローンや造林保育スマート林業機械の実演研修会

2 林業従事者の就労条件の改善及び林業労働に係る安全と衛生に関する事業
 立ち遅れている林業の労働条件を改善し、林業従事者が安心して就労できる職場環境づくりを支援する。
 (1)退職金共済掛金助成
 (2)労働安全衛生促進助成・・・チェーンソーや下刈機械、防護衣、現場休憩施設に助成

3 林業労働力の確保の促進に関する法律第12条各号に掲げる事業
 雇用管理体制の充実を促進するため、情報の収集・提供、求職者や事業主に対して相談・指導、研修会等を実施する。
 (1)林業就業サポート事業・・・林業の職業紹介所(あきた森の仕事ナビ)運営、事業主への雇用改善相談指導等
 (2)林業就業支援事業・・・雇用管理改善研修会や事業体訪問による各種相談指導
 

連絡先

住所 〒010-0931
秋田県秋田市川元山下町8番28号 森林組合会館(3階)
電話番号 電話 018-864-0161 FAX 018-827-5678
URL http://akita-no-mori.com
E-mail akirinro@m18.alpha-net.ne.jp
担当者 櫻田、金子、松村、加賀、疋田
交通アクセス JR秋田駅から約3km、車で10分