インターネットガイドスクール
 
 

  2.間伐の伐出技術
3.複層林施業の伐出技術
4.伐出作業と環境保全への配慮

   
  ■皆伐■
 皆伐は、対象とする林のすべての木を一斉に伐倒し、造材、集材して木材を収穫する方法です。
 人工林では、収穫の目標とした年月が来たときに皆伐し、そのあとに新しく苗木を植える再造林という方法があります。天然林や低質の広葉樹林では、これを皆伐して木材を収穫し、跡地を人工林に仕立てる方法(拡大造林)があります。
 このように林業生産が活発で、人工造林地の拡大が進められるときには、伐採の方法としては皆伐が行われます。
皆伐
 
   

■伐出と皆伐■
 皆伐は、全部の木を伐るので作業の邪魔になる立木などの障害物が少なく、まとめて伐採するため、林地の面積当たりの収穫量も多いので、作業がやりやすく、仕事の能率が高い方法です。これまで、伐出技術は皆伐作業を中心に進歩してきました。
 皆伐での伐倒・造林作業は、すべての木を伐るわけですから、伐倒方向を決めるのも簡単ですし、隣の木が邪魔になるようなこともほとんどないので、作業能率も高くなります。
■集材方法■
 集材方法は、作業の規模、地形条件、使用する機械、作業者の技能などによって選びます。
 皆伐地では、車両が通る道が比較的自由に設定できますし、集材架線を張る場合にも障害物となる立木もありませんから、間伐や択伐に比べると集材作業はずっと容易です。
 集材の方法を表↓に示します。 この表には、現在行われているほとんどすべての集材方法が入っています。
 大型の架線集材やトラクタ集材は大規模な伐出作業ではよく行われています。
トラクタ集材
 大型機械で大面積の皆伐を行えば伐出作業の能率は最も高くなります。しかし、林地の保全や環境の保護、跡地の更新などの問題から、大面積の皆伐が実行されることは少なくなってきています。また、人力による集材。畜力による集材も最近では少なくなっています。
 小規模の搬出作業に普及しているのが、林内作業車を使った集材方法です。この方法は、幅の狭い簡単な作業道を作って林内作業車で集材するもので、道を付けるバックホーや林内作業車などの機械が普及し、少人数で作業ができるなどの理由によるものです。

いろいろな集材方法の特徴のまとめ
方法
特徴
人力集材 人の力で、丸太を担ぐ、転がす、引っ張る、などして材を集める。他の集材方法でも木寄せ作業用として必要なことも。
畜力集材 馬を使って、地引きで、またはソリに載せて、材を引き出す。積雪期を選んで行われることもある。最近では少ない。
農機集材 農業機械(農用トラクタ、耕運機、雪上車など)を利用して集材する。集材用に付属器具を使うこともある。
滑路集材 プラスチックなどで作った天樋状の人工シュラを架設して、丸太をこれに入れて、自重で滑らせて集材する。
モノレール集材 果樹園などに使われるモノレール運搬装置を林業用に改良したものを用いて使う。
林内作業車集材 集材のために作られた林内作業車を使った集材。小型から大型まで各種の車両がある。
架線集材
本格的な架線装置で、大規模な集材に使われる大型架線、比較的細いワイヤロープを使った短距離の集材に使われる簡易架線、主として間伐用のモノケーブル式架線、などがある。
トラクタ集材 トラクタで材を牽引して集材する方法で。緩〜中傾斜の林地で行われる。
ヘリコプタ集材 林道から遠い林地からの搬出にヘリコプタが利用されている。高品質の材で、出材量がまとまっている場合には経済的に成り立つ。

 
   
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