■真夏に行う理由■
この時期が被圧のピークに近くなること、加えて雑草木が前年の生産の蓄積(主に根に蓄積)を使い果たし、かつ来春の成長に備えての今年の生産の蓄積はまだ始まっていないからです。前年の蓄積が残っていたり今年の蓄積が始まっていると、下刈り後の再生力が強いので、この時期に下刈りを行うと効果があるのです。
7月頃からの被圧は植栽木に大きなマイナス影響を与えることと、雑草木の再生力のポテンシャルが一番少なくなった頃をねらうことが、この時期が下刈り適期である理由です。
一方、この季節の炎天下での下刈り作業は非常に厳しいものとなります。皆伐地では、できることなら早朝から初めて9時頃には終わるように時間の段取りを工夫するとよいでしょう。
なお、寒さの厳しい地方では、9月中旬以降に下刈りすると植栽木が寒さの害を受けるので注意が必要です。
■非皆伐施業の場合■
下刈りは少なくてすみ、観察しながら必要と思われる時に必要な部分を下刈りすればよいでしょう。日陰での作業となるため、林内の作業は楽であるばかりでなく、雑草植物も細長く、柔らかくて刈りやすくなります。
■下刈りの道具■
手刈りの作業はカマを使います。カマには柄が短く刃も小さいものと、柄が長く刃も大きなものとがあります。柄が長いものは柄を振りかざして雑草木を切断するので、ある程度手応えのあるものでも切断でき、立った姿勢で作業ができるために疲れも少ないことから、作業の主流は長柄のカマとなります。
なお、長柄のカマは植栽木をはねる危険性があるので、植栽木の周辺は柄を短く持ってていねいに刈るか、長柄のカマで植栽木に危険がないようにひととおり刈った後、植栽木の周りに刈り残された雑草木を、柄の短いカマでていねいに刈るとよいでしょう。
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