よくある質問

仕事について

Q1. 林業の仕事に就くには、どうすればいいのでしょうか?

林業の仕事に就くには、主に3つのルートがあります。第1が各地の森林組合の現場職員(作業班)に入る、第2が民間の林業会社に就職する、第3が林業の第3セクターの職員になるの3つです。最も間口が広いのが森林組合で、平成26年4月現在(全森調べ)で638組合ほどあります。森林組合は国内の民有林の6割を間伐し、新たな人工造林の8割を手掛けています。

■森林組合とは

森林の所有者が互いに共同して林業を発展させ、森林を守り育ててゆくことを目的にした協同組合。組合員である森林所有者からの委託をはじめ、国(営林署)、県、市町村から委託されて、間伐や下草刈り、伐採、植林などの森林作業を行います。

Q2. 林業とはどのような仕事をするのでしょうか?

ひとことで言えば、日本の国土の7割以上を占める森林が健全に育ち、更新してゆくように維持管理して収穫する仕事です。樹木を伐採した後に苗木を植え、健全で価値ある森林に育つように下草刈りや枝打ち、間伐を行い、最終的には伐採して木材資源として加工する。最低でも50年の以上の年月を掛けて1サイクルが完結する息の長い仕事です。

Q3. 林業にはどのような資格が必要ですか?

林業に関係する資格と資格を持っている人が行う作業を簡単に説明します。
ただし、資格がないと作業ができないということではありません。

<林業架線作業主任者>
伐採した丸太を山からふもとに降ろす。

<伐木作業者>
立木をチェーンソーで切り倒す。
切り倒した木を玉切り(製材用の長さに切ること)する。

<フォークリフト運転士>
木材市場で丸太を運ぶ。

<木材加工用機械作業主任者>
丸太を製材して、材木にする。

<土止め支保工と地山の掘削作業主任者>
林道を作る。治山事業をする。

<玉掛作業主任者>
たくさんの木材を運ぶためにワイヤーをかける。

<はい作業主任者>
木材の積み降ろしや運搬作業をする。

<車両系建設機械>
パワーショベルやブルドーザの運転をする。

<小型移動式クレーン>
トラックに付属したクレーンの操作をする。
山土場から丸太をトラックに積んで市場に運ぶ。

Q4. 全く林業をしたことがありません。何か体験コースはありませんか?

いろいろあります。各都道府県の林業労働力確保支援センターや、各道府県の東京事務所に連絡して、森林作業の体験ツアーや、ボランティアとしての森林作業参加者募集に応募してください。体験ツアーなどの情報はUターンIターン情報誌にも載っていますし、全国林業労働力確保支援センター協議会に各県の募集状況を確認することもできます。ちなみに、体験ツアーでは1泊2日で宿泊費や交通費が無料だったり、一部を負担してくれるケースもあります。森林作業参加者募集はおよそ3日~1週間程度が目安になります。

Q5. どんな人が新規に林業をはじめているのですか?

森林組合の作業班など、林業の現場では人手不足と老齢化が深刻になっていて、20代30代の若い労働力を求めています。そうした求職に応えてUIターンして森林組合などに就職する人の職業はまちまちで、既婚者もいれば独身者もいます。特に地方では小学生や中学生などのお子さんがいる家族は大歓迎されます。また、地元の高校新卒者が林業現場に就職するケースも次第に増えてきています。

Q6. 給与形態について教えてください。

最近では森林組合をはじめ、民間の林業会社や第3セクターの林業会社で月給制を採用しているケースが増えてきています。ただし一般的には働いた日数分だけ給与がもらえる日給制や日給月給制が多いようです。雨が降ると足下が危険になるので仕事はお休み(振替え休日などを採用しながら)になり、だいたい平均して月に20~24日の実働です。1日当たりの日給は1万~1万5000円程度で、その他の条件はそれぞれ異なります。

Q7. 山の仕事はきついと聞いています。体力に自信がなくても大丈夫でしょうか?

確かに肉体的に大変な仕事です。時には現場まで1時間も急斜面を重い作業道具を背負って登り、日が暮れるまで作業をします。特にきつい作業は夏の下草刈りで、1日にペットボトル3~4本の水を飲まないと脱水症状を起こすほど汗をかきます。就職して初めての年は誰もが10キロくらいは軽く体重が落ちますが、だからといって特別に体力に優れた人でなければ勤まらないわけではありません。ずっとデスクワークをしてきた人でも頑張る気持ちがあれば、およそ1年で山の仕事に耐えられる体に鍛えられるはずです。

Q8. 山の仕事は危険ではありませんか?

正直なところ危険度の高い仕事です。作業する現場が足場の悪い山の斜面ですし、チェーンソーなどの刃物を使うわけですから気が抜けません。ちょっとした油断が大きな事故につながるのが林業の常識。雨の日に仕事を休む(振替え休日などを採用しながら)のも事故防止のためなのです。組合でも安全管理には常に最大の注意を払い、各種の安全具を導入していますが、それでも作業する本人がつい横着をして必要な作業手順を守らなかった時に事故は起こってしまうものです。その意味で、体が慣れてきた2年目当たりに事故が起こりやすいといわれています。

Q9. 都会のストレスとは無縁

自然相手の仕事ですから、都会の職場であるような納期や数字に追いまくられたり、いいわけを考えたりすることはありません。もちろん現場作業班の仲間達との付き合いもありますが、仕事柄本音で付き合える職場ですから精神的なストレスに悩まされるということはないでしょう。

生活について

Q1. 住宅はどうしたらよいでしょうか?

Iターンして林業に就く場合に一番キビシイのが住宅の確保です。山村には都市のような賃貸物件がほとんどなく、過疎化した町村でも、外部から来た人間には簡単に空き家を貸してはくれません。最初は受け入れ側の森林組合や林業会社に住宅を用意してもらうケースがほとんどで、あれこれ住む場所や建物に注文を付けることはできないこともあるでしょう。しかし、数年して地元での信用ができれば、安い価格で土地を購入してマイホームを建てることも可能です。地元の市町村が過疎対策として安く土地分譲をしている場合なら、いきなりマイホームを実現することも夢ではありません。

Q2. 子供の学校の事や病気になった時が心配なのですが...

森林組合がある多くの市町村が高齢化と過疎化に悩んでいます。そうした市町村では子供が少ないために小児科の開業医も少ない場合が多いので、事前に確認しておいたほうが安心できます。また、急に発熱した場合に備えて車は必需品でしょう。ご主人が仕事で車を使っている事もありますから、できれば奥様用の軽自動車を用意しておくと安心です。教育面も過疎化の影響を受け、就学年齢にある子供の数は多くありません。小学校自体が少なく、住む場所によってはスクールバスで通学するケースも出てきます。1クラスの生徒数も少ないですが、その分教師の目が子供一人ひとりに行き届くというメリットもあります。

Q3. 買い物は不便でしょうか?物価は高いですか?

大都市と違い、歩いて行ける範囲に大型のスーパーやコンビニエンスストアーがいくつもあるというわけにはいきません。が、農協や地元の商店で日常の買い物には困りません。週末にドライブがてら、近くの町までまとめ買いに行くのも楽しいものです。食料品などの価格は都市と変わりませんが、時には近所の人が野菜をくれるので買う必要がないなどというケースもあるようです。

Q4. 田舎の人付き合いは面倒ではないですか?

すでにIターンした家庭の奥様に聞くと、「近所との付き合いは町にもあるのだから普通に接すればいいのでは」とのこと。同じくらいの年の子供がいる家族と仲よくなり、ずいぶん親切にしてもらっているそうです。個人差や相性もあるでしょうが、地域の行事や冠婚葬祭の手伝いなどに積極的に参加するよう心掛ければ、地域の一員として受け入れられるはずです。

Q5. 共働きはできるでしょうか?

UIターン先の市町村にもよりますが、一般に過疎の市町村では主婦のパートやアルバイト先がほとんどありません。都市のように簡単に働き先は見つけられないと思っておいたほうが無難です。

Q6. みるみる子供が元気になる

林業の盛んな市町村は空気と水がきれいな所だと思ってまず間違いありません。そのせいで、病気がちな子供でも1年経たないうちに驚くほど丈夫な体になり、風邪もほとんどひかなくなります。家から見える川で泳いだり魚をとったりという自然の中での暮らしですから、子供にとっても楽しい毎日が送れるはずです。

林業の特典

Q1. 仕事をしながらダイエットが可能

まず1年で10キロはダイエットでき、丈夫な体になります。毎日の食事はデスクワーク時代とは比較にならないほどおいしいとか。快食快眠で病気知らずの生活が送れます。また、山道や急斜面を歩く仕事ですから、60歳代、70歳代の現場作業班員でも、みんな足腰がしっかりしていて背筋がぴんと伸びていて都会の若い人も負けそうなほどです。気を緩めると怪我をするという緊張感があるので、仕事を続けている間はまずぼけることはないでしょう。

Q2. 家を建てる時、丸太が市場の卸価格で手に入ることもある

木材を切りだす仕事ですから、丸太が市場の卸価格で手に入ることもあります。仕事はおおむね夕方の5時頃に終わりますから、生活にゆとりができれば地元の丸太を使ってログハウスをセルフビルドすることもできるでしょう。

Q3. 山菜・キノコをお土産に家に帰ろう

作業現場で見つけたキノコや山菜などの山の幸は、基本的には取り放題(?)です。中には栽培ができず、地元の人だけがずっと楽しんできた秘密のキノコがあるかもしれません。民有林の境界になっている日当たりのいい尾根筋には、アカマツが植えられていることも多く、時には運良くそこでマツタケを見つけることがあるかもしれません。